まずラマダンとは?

 

ラマダーン(アラビア語: رمضان ‎ペルシア語: 発音:Ramazan ‎)は、ヒジュラ暦の第9月。ラマダンとも表記。この月の日の出から日没までのあいだ、イスラム教徒の義務の一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。「ラマダーン」を断食のことと誤って捉える人も少なくないが、ラマダーンとはあくまでもヒジュラ暦における月の名である。

ラマダーン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
2013年3月6日 (水) 22:57 UTC


 

2013年のラマダンは7月9日から8月7日を予定しています。(ラマダンの開始と終了は、新月の確認によって決まりますので、1~2日ずれる場合もあります。)モロッコの国家宗教はイスラム教ですので、当然モロッコ人もラマダン月には断食を行います。

ラマダン=断食、断食=絶食(期間中、一切の食事を絶つ)といったイメージを持つ方が多いと思いますが、イスラムのラマダンは日の出から日没までのあいだ、飲食をしないというものであり1日中何も口にしないというものではありません。また旅行者や重労働者、妊婦の方、産後間もない方、授乳中、生理中、病人、子ども、高齢者などやむない事情のある方には断食が免除されており、必ずしもやらなければいけないものでもありません。(旅行者や重労働者、生理中の方などは、後に休んだ期間をやり直しする方もいます。)

今年(2013年)のラマダン時期の日の入りがおよそ20:30ころですので、朝食(一番最初にとるお食事)も20:30前後になります。7月の真夏日で日照時間が長く、大変厳しいラマダンとなるでしょう。

ラマダンが始まると、特にこの時期は生活スタイルが大きく変わります。

まず、銀行や郵便局、一般オフィスなどは15時ころには終了します。町の商店なども16時ころには閉まります。カフェやレストランにいたっては、フトールのあとにお店を開けるといったところが多いでしょう。その場合、通常より遅くまで開いています。(一部外国人向けの飲食店は日中でも開いているところもあります。)また何より町から人が消えます。普段からモロッコ人でごった返しているスークもこの時期はポツリポツリとしかいません。その代わり、フトールのあとは深夜まで通常以上に賑わっています。

服装に関して、最近の都市部の若い女性は、Tシャツにジーンズといったカジュアルな格好をします。イスラム教徒の女性への服装の制限もモロッコではそう厳しくありません。しかし、こういった若い女性たちもこの時期だけは頭にスカーフを巻き、ジュラバを着たりする方が増えます。

ラマダンはタバコとお酒も禁止です。タバコは日没後、断食が解禁されてからは吸ったりする人もいれば、期間中一切禁煙する人もいます。お酒にいたってはラマダン期間中は販売も禁止されており、入手ができなくなります。ホテルなどでも飲酒は難しいかと思います。

このようにイスラム教徒(モロッコ人)にとってのラマダンは1年に1回の一大イベントであり、またただ皆で断食をする、というものではなく重要な意味もあります。普段裕福な環境にある者、貧困な生活を送っている者に関わらず、同じ空腹を体験し苦しみを分かち合いながら、食べ物のありがたさや恵まれた環境への感謝の気持ちを再確認することにあります。


 

ラマダン期間のご旅行は、異教徒の旅行者には不便なことも多々あり敬遠されがちですが、貴重な時期であるのも事実です。実際のムスリムたちがどのようにしてラマダンを過ごしているのか?どのようにして空腹を凌いでいるのか?実際のフトールとはどういうものなのか?どのように食事が始まるのか?異教徒である私たちにとっては不思議、疑問がいっぱいです。イスラム、ラマダンにご興味のある方は、通常では味わえないこの時期のご旅行もおすすめです。また日中はモロッコ人があまり外出しなくなりますので、観光地などではゆっくり観光できるといった利点もございます。

当社でご予約いただいたお客様でラマダン期間中にご旅行される方には、困ることのないようお食事や観光などドライバーやガイドが完全サポートいたしますので、安心してご旅行をお楽しみいただけます。

 

【ラマダン期間にモロッコ旅行をされる方への注意点とこの時期の楽しみ方】

170ラマダンは「お祝い」です。

断食とはいえラマダンは「お祝い」です。日中こそ飲食はしませんが、日没後は人々は家族や親戚、友人を招いて毎晩のようにご馳走を振るったり振舞われたりしています。貧しい人や初めて会った人でもみな無料でフトールに招待したり招待されたりしていますので、もしかしたらご旅行中フトールに招待されることがあるかもしれません。そのときは是非「ラマダン、マブルーク!!(ラマダン、おめでとう。)」と挨拶をしてみてください。

 

170人前での飲食には配慮を。

日中、都市部でもカフェやレストランは閉まっているところが多いですが、星付きホテルや一部外国人向けのレストランは通常通り営業しております。異教徒の旅行者にはラマダンは強制していませんので、遠慮なくお食事いただいて問題ありません。ただし、断食をしているイスラム教徒へ飲食をすすめたりなどは絶対にお避けください。また日中、モロッコ人が多く集まる場所などで堂々とタバコを吸ったり、お水を飲んだりする行為はなるべく避けるような配慮が必要です。

 

170交通事故に注意。

ラマダン期間中は交通事故が増える時期です。空腹からくる苛立ちなどで運転は荒くなったり、判断能力が欠けたりします。日没数時間前は、みな仕事を終え家路を急ぎますので特に交通事故が発生しやすくなります。交通事故に巻き込まれないよう、日没に近い時間帯ではタクシー利用はなるべく避けたほうが無難です。

 

170服装への配慮。

ラマダン期間中、特に女性の方は服装にお気をつけください。最近の若いモロッコ人女性も普通に肌が見える洋服を好んで着たりしますが、この時期だけはしっかり肌を隠します。同じように完全に肌を隠す必要はございませんが、あまり極端に肌を露出することはお避けください。

 

170めずらしい昼夜逆転の生活

日中は静まり返った町も日没後は急に普段以上に活気ある町に変貌します。普段は夜遅くまで女性が外出することはあまりないモロッコですが、この時期は深夜まで女性や子どもでもカフェでお茶を飲んでおしゃべりしたり、旅行者でもこの時期ならではの過ごし方を味わうことができます。

 

このようにラマダン時期は注意点や不便なことがたくさんありますが、イスラム教の人々の宗教に対する姿勢や生活を垣間見ることができる大変貴重な時期でもあります。この時期ならではの楽しみ方でラマダン期間中のモロッコ旅行をどうぞお楽しみください。

ラマダンはイスラム教徒にとって大切な大切な行事です。中にはかなりストイックになる人もいますので、常に敬意を表す行動をとるよう心がけてくださいね。